
エン太
ジニ男
ボイスレコーダーの有効な活用方法

パワハラは認定が難しく、ボイスレコーダーで録音した音声は重要な証拠となります。
ここでは、ボイスレコーダーの有効な活用方法や具体的に活用する場面を紹介します。
「パワハラ・理不尽な言葉」を録音
パワハラの場面で、理不尽な言葉を録音して証拠としましょう。
その際、発言内容が「理不尽」である所を録音しましょう。
ただ口調が激しい、怒鳴られるだけだと、言っている内容が正しい場合は「指導の範疇」と捉えられる可能性が高いです。
例えば「死んでしまえ」など人格を否定する言葉、「小学生並み、無能」など名誉毀損の言葉が録音すべき音声として挙げられます。
「有給休暇が認められない」を録音
労働基準法39条により、有給休暇の取得は労働者の権利として法律で定められています。
会社側は有給休暇の時期を変更する権利を有しているので、「その日は忙しいので別の日に変更できるか」と労働者に言うことはOKです。
以上より、「そもそも有給休暇を取らせない」「別日に変更する相談をさせてくれない」といったことは法律違反です。
「有給休暇なんてお前が取れると思っているのか!」というような発言を録音できると有効です。
労働基準法第三十九条 使用者は、その雇入れの日から起算して六箇月間継続勤務し全労働日の八割以上出勤した労働者に対して、継続し、又は分割した十労働日の有給休暇を与えなければならない。
「自主退職を執拗にせまる」を録音
退職を強要することは違法にあたる可能性があります。
そのため、会社側は体裁を保つために、社員が自ら望んで退職した形となる「自主退職」を促してくることがあります。
しかし、度を超えるような言動は退職の強要にあたります。
「お前の席はない」「もう来なくていい」といった言葉を録音できると、法律上優位に立てる可能性が高いです。
ボイスレコーダーの種類を紹介

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ペン型
おすすめはペン型のボイスレコーダーです。
見た目は完全にただのボールペンで、普通に筆記用具として使うことができます。
音質はほどほどですが、普通に近距離の会話録音は可能です。
利点は「録音していることがほぼバレない」ということですね。
バレるとトラブルの元ですので、ペン型のボイスレコーダーを推奨します。
USB型
続いておすすめするのが、USB型のボイスレコーダーです。
見た目はただのUSB、不意にポケットから落ちてもボイスレコーダーだと思われる可能性は低いでしょう。
ただ、胸ポケットなどに入れて録音しようとすると布ずれの音が入り込むことがあります。
そのため、机の上に置いて使用する形がいいと思いますが、その場合USB型よりペン型の方が自然ですよね。
その他の種類
見た目にこだわらなければ、録音した日付を記録できるものや、小さな音まで音質良く録音できるものもあります。
また、現在はスマホにも録音機能があり、わざわざボイスレコーダーを買わなくても会話などを録音することは可能です。
しかし、会議などであからさまなボイスレコーダーを露出しておくと、不快に思う人もいますし、警戒して暴言など言わなくなる可能性があります。
パワハラ現場を録音するためには、ペン型など相手に警戒心を与えないものが良いでしょう。
パワハラ事例と報復に成功した事例

法的にパワハラが認められ、会社から慰謝料を勝ち取った事例がありますので、以下にご紹介します。
【有給休暇の取得妨害が認められた事例】
有給休暇を申請した社員に対し、上司が「リフレッシュ休暇を取る上に、有給休暇まで取るのか。こんなに休んで仕事がまわるなら、会社にとって必要のない人間じゃないのか」といった趣旨の発言をした。
また、有給休暇の取得予定日に上司が担当していた業務を割り振る嫌がらせをした。
その後、会社の代表者が「今後、有給休暇はよく考えてとるように」という発言をするなど、一連の行為が有給休暇の取得権利を侵害と認められ、裁判により会社へ慰謝料の支払いが命じられた。
参考:あかるい職場応援団(厚生労働省、https://no-pawahara.mhlw.go.jp/foundation/judicail-precedent/archives/17)
このように、労働者に与えられた「法令で認められている権利」を侵害する発言を証拠として録音できると、裁判で争ったときに勝てる可能性が高まります。
パワハラを受けているなら転職を検討すべき

もし、あなたがパワハラから逃れたいと思うのであれば、転職を検討するのが最も手っ取り早いです。
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